10月3日 支笏湖学③〜苔の洞門見学


今年の本校の総合的な学習の時間の柱の一つである『支笏湖学』の学習の3回目を行いました。第1回は本校第4回卒業生・北海道地質調査協会技術アドバイザーの若松幹男さんに、支笏湖や周辺火山の生成についての特別授業をしていただきました。2回目は、若松さんや環境省の皆さんなどとともに樽前山にのぼり、前回の特別授業に関連した内容を、現地で実物を目の前にして学びました。今回は、樽前山噴火の火砕流によってできた苔の洞門の見学です。苔の洞門は現在崩落の危険などから、洞門入口の観覧台からの見学のみとされていますが、今回は千歳市観光振興課、環境省の協力を得て、特別に内部の見学を実施できました。

まずは、駐車場そばの林道を進みます。やがて林道は切れ森の中のけもの道に入っていきます。所々で苔の洞門を上から見学することができます。最後はロープを伝って崖を降り洞門の内部に到着です。内部では若松さんから火砕流や土石流のこと、岩の硬さに違いから土石流によって上流から岩が運ばれてきたこと、節理や二次噴気孔の説明などをしていただきました。また、観光振興課の職員の方にははしごやロープを用意していただき、安全確保のためにご尽力いただきました。そのおかげでずいぶんと広い範囲を見学することができました。子ども達は自然の力強さや、濃緑に覆われた洞門の神秘的な様子に感嘆の声を上げていました。ふるさと支笏湖とその周辺の素晴らしさをあらためて感じることができた今回の学習でした。見学に際しご尽力いただいた若松さん、市観光振興課と環境省の皆さん、ガイド役を務めていただいた前千歳民報社の先田さんそして同道していただいた保護者の皆さんに改めて感謝申し上げます。(若松さんには「苔の洞門案内書」と題した全15ページのガイドブックを作成していただき、事前学習で活用させていただきました。)